ごめんなさいを宙に描く
「嫌なことがあったらすぐに言うのよ!」
「話したくなかったら全然いいけど話したくなったらいつでも言ってね」
大好きな、大好きな友人の言葉
なにかに悩んだ時、すっきりしない時、私はこの子に話を聞いてもらう
どんなときも全部話を聞いてくれて、共感してくれて、話をまとめてくれて、返してくれる
大好きな、大好きな、私には勿体ない大切な人。
だからこそ悩みを離すのが辛くて
「重荷になっちゃうんじゃないか」
「暗い話を聞いていると人は暗い気持ちになる」
「誰も人の悩みなんて聞いていたいわけではないはず」
なんでこんなことをしてくれるのかな
大好きだから、話が出来る
大好きだから、なるべく迷惑かけたくない
大好きだから、貴方の力になりたいのに
なのに私が話を聞いてもらってばかりでいつも悲しくて辛くなるの。自分はどうしてこんなに弱い人間なんだろうって、みんなみたいに受け入れたり、流したり、1人で解決したり、顔に出さなかったり、そんなことがいつも出来ないから、迷惑をかけてばかりで。知ってる?辛いことを聞いていると自分もその世界に誘われてしまうんだって、いつかどこかで見たような気がする。だからなるべくあなたの前では本当は笑っていたいの、けど隠し事もできないの、隠し事していることさえも裏切りのように感じて、そんなことを思うのはいけないことですか?沢山のありがとうがこんなにもあるのに、貴方が私にやってくれた分を私は返せてるのかなって不安になる、頼っても役に立たないなんてことは十も百も承知だけどさ、貴方のくれた分返したい
こんなことを思ってるってもし素直に伝えたなら、「私は色んなものを貰ってるよ、こちらこそいつもありがとう」ってきっと返すんだろうな。そんな所が大好きなんだけど、そんなに優しくて果たしていいのだろうかとすら思う、最早彼女は人間なのだろうかとすら思い始めている。
私は誰かに話すことで消化及び昇華させて自分の気持ちを正常に保っている、こうして今書き留めているのもそうすることでどこにも行き着かない心の奥底の暗い重い痛い辛い死にたいような自分でも見たくないような思いを掘り出してここに形として残すのだ、そうすれば、私の思いは消えないから
私は消えたくない思いをこうしてずっとループするように考えているのかもしれない。誰かを大切にする気持ち、自分が迷惑かけてると思うこと、そんなことを忘れたくなくて、必死に、必死に、、、、そしてもっと細かく知ろうとする、なぜ、どうして、いつ、こうなったのか、だから余計に心が荒んでいくのだけれど、けど忘れちゃうから、私は。いつどんな思いをしたのか、そしたらまた同じ後悔をする、また嫌われる、また裏切られる、独りになる、ねえ私の居場所ってどこだっけ
いつもごめんね、大好きな私の友人
ごめんねって何回言ってもきっと「私はあなたの事が大好きだよ、だから聞いてるんだよ」って温かく包んでくれるのかな、いつもごめんね